影響力の武器[第二版] 社会行動研究会 誠信書房 2007-09-14 売り上げランキング : 562 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
今までパラパラっとしか読んだことがなかったものを、
本腰入れて丸1日で読了でした。
「ふとした隙につけこまれ、あれよあれよという間に欲しくもないものを買わされてしまった」「ひっかかるはずのない怪しい〈儲け話〉に乗せられてしまった」「人気商品なのに品薄なことが多い……」などなど。本書の著者は、街頭や個別の訪問販売、怪しげな宗教の寄付などで苦い思いを味わった経験から、セールスマンや広告主の世界に入り込み、人がどのような心理的メカニズムで動かされるのか解明した。第二版では、世界各地の読者から寄せられたレポートを追加し、より身近に詳しく「影響力の武器」を描き出す。消費者心理のからくりをユーモラスに描いた本書は、消費者にとっても必読の一冊である。
誠信書房―書籍情報
いやー、長かったですが、本当におもしろかった。
ひとつの作品に、こんなに長い時間集中してかかりきりになったのって、ハリーポッターを一晩で2巻読んだとき以来かも。
内容に関して言うと、まさかこんなにブラックな本だとは思いませんでした。
せいぜいマーケティングに関わる人間心理を熱かったモノだろうとたかをくくっていたら、
『有名人の自殺と、その後10日間に起こる交通事故との関わり』とか・・・。
その他、興味深い具体例や、フィールドワークから得られた実験結果事例が沢山載っていて、
「くっ、どこも読み飛ばせない・・・・!」
とか言いながらそれが逆にうれしくてニヤニヤしていた自分きめぇ。という感じでした。
翻訳書に特有の読みにくさもなく、全体的に良い訳。
個人的に、1章でちょっと詰まったので、こちらは飛ばしてしまっても良いのかも。全部読んでから、もう一度戻ってくるという手もアリ。
2009年初っ端から、最高にオススメの一冊です。
【影響力の武器 目次】
第1章 影響力の武器
第2章 返報性――昔からある「ギブ・アンド・テーク」だが……
第3章 コミットメントと一貫性――心に住む小鬼
第4章 社会的証明――真実は私たちに
第5章 好意――優しい泥棒
第6章 権威――導かれる服従
第7章 希少性――わずかなものについての法則
第8章 手っとり早い影響力――自動化された時代の原始的な承諾
※ちなみに、自分が持っているのは初版なのですが、第2版は加筆修正が充実しているらしく、そちらも楽しめるんですってよ!
くっ・・・さすがに同じ内容に6000円は出せないぜ・・・!
いつか図書館で借りようと思います。
今から買う方はかなりラッキーですネ
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