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2017/11/25 20:34 |
「原因」と「結果」の法則★2
「原因」と「結果」の法則 「原因」と「結果」の法則
James Allen 坂本 貢一

サンマーク出版 2003-04
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読了。
宗教本でした。

こういう本を読んで、自分で自分を自己啓発するというやり方を否定しませんが、この本の内容を何の疑問も持たずに無邪気に信じる人間と、お友達になりたいとは思いえません。

その人は、あまりに知見が狭く、またその残酷さをこれっぽっちも意識していないという意味で、真の差別主義者だと分かってしまうからです。

ですから、この本の内容を心の底から信じる、という人は、その前に現実を見据えてからそれに取り組んでください。あなたがこの本の裏に隠れた悲惨さを認識 しながら、それでもこの本を信じるというのならそれは一向に構わないと思います。むしろ、この本の中のいくつかのノウハウは、あなたの心を元気づけるのに実際に 役立つものも含まれていると感じています。

反対に、この本の言うことだけを見て、あなたが今生きる社会に対して盲目になるとき、それはあなたが無意識のうちに多くの人生を踏み荒らして生きることを 選択したのと同義です。私はそのような人が、嫌いというより怖いと感じます。無意識に人を傷つけるのですから。無知なればこそ、他人を慮ることなく、遠慮 なく、他人を犠牲に出来るのですから。

さて、前置きが長くなりましたが、実は自分が気にくわないのはたったひとつのことでして。

それはつまり、

『自分の置かれている環境が、自分の行いの結果である』という部分。思い切り本書の核心の部分です。

でも、改めて一度立ち止まり、振り返ってお考えください。

絶対そんなわけないですよね?

・世界中に居る戦争難民の人々は、その人達の行いが良くなかったから戦争難民になったのですか?
・広島、長崎の原爆で焼け死んだ人々は、すべての人々がそうならなければならなかったほど悪い存在だったのですか?
・突然交通事故に見舞われたり、不治の病と宣告されるすべての人々が、辛い闘病生活を送らねばならないほど悪い人なのですか?
・親から虐待を受けるすべての子供は、悪い子だからそうなるのですか?
・日照りなどの天災で飢えるすべての人々が悪人ですか?


このように問われれば明白ですよね。人生に、自分では操作のしようがない外部要因は確実に存在します。

それなのに、これだけ明確な事実が、なぜこの本をはじめとした『引き寄せの法則』本の読者にはキレイに無視されるのか不思議でなりません。(案外、口に出さないだけで多くの方が分かっているのかも知れません。そうであれば安心なのですが)

とはいえ、この本を著したジェームズ・アレン自身も、その差別の視線に気がついていないだけで、多分悪気はないのだと思います。
イギリスで100年前の白人男性と言えば、確実に人種差別ヒエラルキーの頂点に居るような存在ですから、自身が、その下のヒエラルキーに属する人々の頭を踏んづけて生きているなんて想像も出来ないでしょうし、実際後書きにも

「夫(※ジェームズ・アレン)は、人々に何らかのメッセージを伝えたいときにだけ書いていました。そして、彼が人々に伝えたいメッセージとは、彼自身が人生の中で実際にためしてみて、良いものであることを確認したもの、それだけでした。」

という記述があるため、実際彼の感性の中で有用だったメッセージを抜粋して、本としてまとめているという意味で、彼は『この理論が、人種差別のヒエラルキーの頂点にいてこそ振るえる強者の理論である』ということに気がつかなかったのでしょう。
もし、彼がこの本を書いている間に、家族を不慮の事故で無くしたり、謂われのない罪で捕らえられたりといった大きな不幸を体験したならば、きっとこの本の原稿を焼き捨てたでしょうから。

私が危惧しているのは、この本を読んだ人がこの内容を100%信じ切って、どんなに弱い立場に置かれた人々にも『あなたの不幸はあなたの生き様の結果』などという残酷な言葉を投げかける人間にならないか、ということです。

せめてこの文章を読んで下さったあなただけでも、この本にふくまれている差別的な視線に気づいて、
他人に自己責任を強要する なんてことがなくなることを願っています。
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2008/09/11 19:00 | Comments(0) | TrackBack(0) | 書籍読了の記録

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